10万円金貨の偽物が不安な時の見分け方|家でできる確認と相談先

10万円金貨が偽物でないか確かめるイメージ

当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

「10万円金貨には偽物がある」と聞いて、手元の金貨が急に心配になった。そんな方も多いのではないでしょうか。

金貨を持っている人

昭和天皇の10万円金貨には偽物があると聞きました。家にあるこの金貨が偽物だったらどうしようと、売りに行くのも不安です。

案内役

その不安、よく分かります。偽造事件が実際にあったのは事実ですが、家でできる確認と、査定で見てもらう方法を組み合わせれば、一人で抱え込まずに済みますよ。

結論から言うと、10万円金貨の偽物を家で完全に見分ける方法はありません。それでも、重さ・直径・年銘・手に入れた経路を確かめて、最後は買取店の査定で見てもらえば、不安はかなり小さくできます。

この記事では、公的な記録から分かる偽造事件の中身と、偽物が心配な時に今日からできることをお伝えします。

目次

10万円金貨の偽造事件は実際にありました

先に結論

天皇陛下御在位60年記念の10万円金貨では、1990年の初めに偽造事件が発覚しています。国会の答弁では、捜査当局が押収した偽貨が2万2千枚、日本銀行が持っている偽貨が8万6千枚と説明されています。

『本当にそんな事件があったの?』と思う方もいますよね。

事件の数字は、警察白書や財務省のページではなく、国会の会議録に残っている政府や日本銀行の答弁で確かめられます。

答弁の日付答弁した人説明された内容
1990年6月1日 参議院大蔵委員会日本銀行発券局長(参考人)発行から5月末までに市中から戻った10万円金貨は273万枚。偽造事件などが発覚した2月1日以降に戻った分が33万8千枚
1991年2月13日 衆議院大蔵委員会大蔵省理財局長前年の初めに偽貨の事件が発覚。捜査当局が押収した偽貨は2万2千枚、日本銀行が持っている偽貨は8万6千枚。鑑定は完全には済んでいない

同じ1991年の答弁では、昭和61年・62年の発行枚数は合わせて1,100万枚、日本銀行に戻った枚数は合わせて307万枚とも説明されています(国会会議録 1991年2月13日)。

事件の流れや、その後の記念金貨の売り方がどう変わったかは、10万円金貨の偽造事件とはでくわしくまとめています。

数字から分かること

発行された1,100万枚に比べると、押収や日本銀行の保有として答弁された偽貨の数は一部です。

とはいえ、ゼロではありません。『自分の金貨は大丈夫』と決めつけず、確認の手順を知っておくと安心ですよね。

答弁では、鑑定は完全には済んでいないとも説明されています。偽貨の数は、あくまで当時の答弁の時点で示された数字として読んでおきましょう。

なお、財務省の偽造・変造のページに今載っているのは、偽造の1万円銀貨幣・100円白銅貨幣・500円ニッケル黄銅貨幣で、10万円金貨の項目はありません。

どの金貨が心配の対象になる?

金貨を持っている人

10万円金貨は全部、偽物を気にしたほうがいいんですか?

案内役

答弁で話題になったのは、昭和61年・62年の御在位60年記念の金貨です。ほかの記念金貨で同じような事件があったという公的な記述は、この記事では確認できていません。

日本の10万円金貨には、天皇陛下御在位60年記念と天皇陛下御即位記念の2種類があります。

国会で偽造が取り上げられたのは、御在位60年記念の金貨です。

金貨年銘重さ直径発行枚数
天皇陛下御在位60年記念昭和61年20.0g30.0mm1,000万枚
天皇陛下御在位60年記念昭和62年20.0g30.0mm100万枚
天皇陛下御即位記念平成2年30.0g33.0mm200万枚

どちらも品位は純金です。年銘・重さ・直径は財務省と造幣局の公表値です。

発行枚数の多さと不安の関係

御在位60年記念の金貨は、昭和61年銘だけで1,000万枚が発行されています。

数が多いぶん、家族の遺品やもらい物として手元にある方も多い金貨です。だからこそ「偽物があったらしい」という話を耳にしやすいのかもしれませんね。

発行枚数と価格の関係は10万円金貨の発行枚数で説明しています。

家でできる確認は「重さ・直径・年銘」の3つ

色や手ざわりの印象は、人によって感じ方が違います。家で確かめるなら、数字で比べられるものを見ましょう。

家でできる確認の順番
  1. ケースの外から年銘と額面を読む
  2. 年銘と額面が、上の表のどれに当たるか確かめる
  3. 直径を定規などで測り、公表値と見比べる
  4. キッチンスケールなどで重さを量る
  5. 気になった点をメモして、査定の時に伝える
10万円金貨の偽物が心配な時に家でできる確認の図解

重さを量る時のコツ

ケースに入ったまま量ると、ケースの重さも足されます。

例えば、ケースごと量って20gより重くても、それだけで「おかしい」とは言えません。ケースの重さが分からない時は、無理に出さずにそのまま査定に回しましょう。

家庭用のはかりは、1g単位でしか表示されないことも多いですよね。小さな差を見分けるのは難しいので、大きく外れていないかを見る程度にしておくのがおすすめです。

直径を測る時のコツ

直径は、ケースの外から定規を当てるだけでも大まかに分かります。

御在位60年記念は30.0mm、御即位記念は33.0mm です。3mmの差なので、2種類を取り違えていないかの確認には十分役立ちます。

例えば、平成2年の年銘なのに直径が30mmくらいしかない、といった食い違いがあれば、査定の時にまっさきに伝えたいポイントになります。逆に、年銘と直径と重さがそろって公表値どおりなら、ひとまず落ち着いて大丈夫ですよ。

補足

家での確認は「明らかにおかしい点がないか」を見るためのものです。公表値と合っていても、それだけで本物と言い切れるわけではありません。

重さの量り方は10万円金貨の重さ|20g・30g・18g・15.6gの見分けと量り方でくわしく紹介しています。

重さ1gの差は、金の目安でどれくらい?

参考までに、重さの差を金の価格に置き換えてみます。

田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格は22,773円/g(税込)です。

重さ計算金としての目安
1g22,773円/g×1g22,773円
20g(御在位60年)22,773円/g×20g455,460円
30g(御即位)22,773円/g×30g683,190円

これは金地金の価格で出した記事執筆日時点の参考値で、記念金貨の買取価格そのものではありません。

ただ、10万円金貨を1枚売るだけでも、金としての目安は額面の10万円を大きく上回ります。だからこそ、本物かどうかをきちんと見てもらう価値があるんです。

やってはいけない確かめ方

よくある失敗

本物かどうか確かめようとして、表面を削る、薬品をかける、強くこする、といったことをしてしまうことです。金貨を傷めるだけで、確かな答えは出ません。

『ネットで見た方法を試してみようかな』と思うこともありますよね。

ただ、自分で傷を付けたり薬品を使ったりする確かめ方は、この記事ではおすすめしません。

大黒屋は、埃を布で拭き取っただけでも擦りキズが付くほど繊細な加工がされていると案内しています。おたからやも、無理に磨いたり薬品で洗浄したりすると、表面を傷つけたり色味を損ねたりする恐れがあると説明しています。

本物だった場合、自分で付けた傷は元に戻せません。確かめるのは、プロの査定に任せましょう。

なんぼやの金貨のページにも、削れや折れ、損傷など状態によってはスクラップ扱いになり、買取価格に大きく影響する可能性があると書かれています。確かめるつもりの一手間で、評価を下げてしまっては残念ですよね。

確かめる前にしないこと
  • 金貨をケースから無理に取り出さない
  • 表面を削ったり、こすったりしない
  • 薬品や研磨剤を使わない
  • 硬い物に当てて音を確かめようとしない

色が違って見えて不安な時は、変色・曇りのある10万円金貨は本物?も読んでみてください。

手に入れた経路を思い出しておきましょう

重さや直径と同じくらい、手がかりになるのが「どこから来た金貨か」です。

御在位60年記念・御即位記念の10万円金貨は、財務省の一覧に販売価格がなく、引換開始日だけが載っています。国会の答弁からも、当時は金融機関の窓口で額面と引き換える方式だったと読めます。

手に入れた経路査定の時に伝えたいこと
家族が当時、金融機関で引き換えたいつごろ、どこで引き換えたか
遺品から出てきた誰の持ち物だったか、一緒に出てきた物
もらい物くれた人と時期
ネットやオークションで買った購入した場所・日付・出品者の情報

分かる範囲で構いません。メモにして持って行けば、店側も状況をつかみやすくなります。

家族の遺品から出てきた場合

親や祖父母が当時、金融機関で引き換えた金貨なら、入手した経路ははっきりしていますよね。

『昔から家にあったものだから、偽物のはずがない』と思う気持ちも自然です。それでも、家での確認と査定の流れは同じにしておくと、あとで迷いません。

例えば、引き換えた時の封筒や、金融機関の名前が入った袋が残っていることもあります。見つかったら、捨てずに一緒に持って行ってみてください。

ケースや付属品も手がかりになります

外箱やケース、説明書が残っているなら、金貨と一緒に持って行きましょう。

買取大吉の金貨相場のページには、購入時の保証書やコインケースは、金貨が本物であることを証明する資料になると書かれています。

付属品がなくても売れないわけではありません。

ただ、残っているなら確認の材料が一つ増える、と考えておくといいですね。付属品の扱いは箱・保証書・証明書がない10万円金貨は売れる?で説明しています。

ネットで買った金貨が不安な時

『ネットで買ったけど、本物か分からない』という不安は、知恵袋でもよく見かけます。

購入した時の画面の記録や、取引のメッセージは消さずに残しておきましょう。あとで確認が必要になった時に役立ちます。

出品の中身そのものに疑問がある時の判断は、警察などの公的な窓口に相談するのが確実です。

これから買おうとしている方は、『安いから』という理由だけで決めないことも大切です。重さや直径、年銘の写真が載っているか、返品の条件はどうなっているかを、買う前に見ておきましょう。

偽物が心配な時の相談先

金貨を持っている人

結局、本物かどうかはどこで見てもらえばいいんでしょうか?

案内役

売ることも考えているなら、まずは買取店の査定がいちばん手軽です。査定料や鑑定料を無料と案内している店なら、金額と一緒に状態も見てもらえますよ。

相談先ごとに、できることが違います。

相談先できること知っておきたいこと
買取店の査定金貨を見て金額を出してもらう査定料・鑑定料を無料と案内する店が多い
有料の鑑定サービス第三者の鑑定を受ける費用がかかる。売るだけなら必要ない場面も多い
造幣局貨幣を製造している機関個人からの真贋鑑定を受け付けているかは、公式ページで確認できていない
警察・日本銀行偽造の疑いを知らせる財務省は偽造1万円銀貨幣について、不安な時は近くの警察か日本銀行に知らせるよう案内している

財務省のこの案内は、偽造1万円銀貨幣についてのものです。10万円金貨についての同じ案内は見当たりませんが、偽造が疑われる時の相談先の参考になります(財務省「偽造1万円銀貨幣について」)。

有料の鑑定まで考えるのはどんな時?

売ることが目的なら、まずは買取店の無料査定で足りる場面がほとんどです。

一方で、コレクションとして持ち続けたい時や、個人どうしで売り買いしたい時は、第三者の鑑定を考える方もいます。費用がかかるので、何のための鑑定かを先に決めておくと迷いません。

査定と鑑定の違いは10万円金貨の鑑定はどこで?でまとめています。

買取店の査定で伝えたいこと

窓口では、心配していることを正直に伝えて大丈夫です。

「家にあった10万円金貨なんですが、偽物の話を聞いて気になっています。本物かどうかも含めて見てもらえますか?」

「ネットで買ったものなので、少し不安があります。状態を見てもらえますか?」

こう伝えておけば、店側も確認に時間をかけてくれます。

おたからやは、金や銀などの貴金属について査定料・鑑定料を一切受け取っていないと案内しています。買取大吉も、査定料・出張料・買取手数料・キャンセル料がすべて無料と案内しています。

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記念金貨の査定額を確かめる

10万円金貨・5万円金貨・1万円金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

売る店の選び方や相場の計算まで含めた全体の流れは、10万円金貨の買取ガイドで紹介しています。

「確認できない」と言われた時は

『もし店で偽物と言われたら、どうすればいいの?』と考えると怖くなりますよね。

査定で「確認できない」「買い取れない」と言われる理由は、偽物の疑いだけとは限りません。店の方針や、本人確認書類がなかったことなど、ほかの理由のこともあります。

まずは、なぜ買い取れないのかを落ち着いて聞いてみてください。

「どの点が確認できなかったのか、教えてもらえますか?」

理由が分かれば、次にどうするかを決めやすくなります。

1店で買い取れないと言われても、ほかの店では扱いが違うこともあります。

記念金貨は法定通貨なので、金融機関の窓口で額面と引き換える道も残っています。断られた時の次の動き方は10万円金貨の買取を断られた理由で紹介しています。

偽物が心配な10万円金貨の相談先と次の動き方の図解
補足

売った人・買った人を責めるための確認ではありません。自分の金貨の状態を知って、納得して手放すための確認と考えておくと気持ちが楽になります。

よくある相談|10万円金貨の偽物

Yahoo!知恵袋で見かける、偽物についての相談に答えます。

「ネットで買った10万円金貨が本物か不安」

『届いた金貨を見ても、本物かどうか自信が持てない』という相談です。

まずは、年銘・重さ・直径が公表値と合っているかを確かめてみてください。

そのうえで、買取店の無料査定に持ち込むのが現実的です。売るつもりがなくても、「状態を見てほしい」と相談することはできます。

購入時の記録は消さずに残しておきましょう。

「本物だという前提で、いちばん高く売る方法は?」

付属品をそろえ、何店かで査定を受けて比べるのが基本です。

天皇陛下御即位記念の10万円金貨(30g)の場合、2026年10月20日更新の公表例では、買取大吉の買取参考価格が892,800円、大黒屋の買取価格表が644,000円でした。

店ごとに単価や評価の基準が違うので、1店だけで決めずに比べてみてください。比べる時の物差しは10万円金貨の買取価格は店でどれくらい違う?で紹介しています。

「鑑定書がないけど、フリマアプリで出品しても大丈夫?」

本物でも、鑑定書がないと買う側は判断しにくいものです。

個人どうしの取引では、買った人から「偽物ではないか」と言われた時に、出品した側が説明しなければならない場面も出てきます。そう考えると、気持ちの負担は小さくありませんよね。

フリマアプリで売る時の注意点は記念金貨はメルカリ・ヤフオクで売るべき?でまとめています。買取店なら、鑑定書がなくても金貨を見て査定してもらえます。

よくある質問

10万円金貨の偽物は、家で見分けられますか?

家で完全に見分ける方法はありません。年銘・重さ・直径を公表値と見比べ、最後は買取店の査定で見てもらうのが確実な進め方です。

偽造されたのはどの10万円金貨ですか?

国会の答弁で取り上げられたのは、昭和61年・62年の天皇陛下御在位60年記念の10万円金貨です。

偽物かどうか、削って確かめてもいいですか?

おすすめしません。本物だった場合に傷を付けてしまい、元に戻せません。確認はプロの査定に任せましょう。

造幣局で本物かどうか鑑定してもらえますか?

造幣局が個人からの真贋鑑定を受け付けているかどうかは、公式ページで確認できていません。まずは買取店の無料査定で相談してみてください。

偽物が混ざっていたら、銀行で両替できますか?

記念金貨は法定通貨として金融機関の窓口で額面と引き換えられますが、偽造が疑われる貨幣の扱いは窓口の判断になります。不安な時は、警察や日本銀行に相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 御在位60年記念の10万円金貨では1990年の初めに偽造事件が発覚した
  • 答弁では押収された偽貨2万2千枚、日本銀行保有の偽貨8万6千枚と説明された
  • 家では年銘・重さ・直径を公表値と見比べる
  • 削る・薬品を使う確かめ方はしない
  • 最後は買取店の査定で見てもらい、手に入れた経路も伝える
10万円金貨買取.jp

10万円金貨買取.jp 編集部

昭和天皇御在位60年・天皇陛下御即位の10万円金貨、皇太子殿下御成婚の5万円金貨、1万円金貨など、日本の記念金貨を納得して手放すために、金貨の見分け方・相場の計算・銀行と買取の違い・売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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