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昭和天皇の10万円金貨について調べていると、「偽造事件」という言葉が出てきて驚きますよね。
10万円金貨の偽造事件って、本当にあったんですか?家にある金貨も関係あるのか気になります。
はい、昭和61年・62年の御在位60年記念の金貨で、1990年の初めに偽造事件が発覚しています。どんな事件だったのかを知っておくと、手元の金貨のことも落ち着いて考えられますよ。
結論から言うと、10万円金貨の偽造事件は国会でも取り上げられた実際の出来事です。この記事では、国会の会議録に残っている答弁をもとに、何が起きたのかと、今持っている人に関係することをお伝えします。
10万円金貨の偽造事件で何があった?
天皇陛下御在位60年記念の10万円金貨で、1990年の初めに偽造事件が発覚しました。1991年の国会答弁では、捜査当局が押収した偽貨は2万2千枚、日本銀行が持っている偽貨は8万6千枚と説明されています。
『どこで調べても、はっきりした話が見つからない』という方もいるかもしれません。
実は、警察白書(平成2年版・平成3年版)の該当する章には金貨の記述が見当たらず、財務省の偽造・変造のページにも10万円金貨の項目はありません。今確かめられるのは、国会の会議録に残っている政府と日本銀行の答弁です。
国会の答弁に残っている数字
答弁で説明された内容を、日付の順に並べるとこうなります。
| 時期 | 説明された内容 |
|---|---|
| 1990年2月1日 | この日以降に偽造事件などが発覚したと説明されている |
| 1990年5月末まで | 発行から5月末までに市中から戻った10万円金貨は273万枚。うち2月1日以降に戻った分が33万8千枚 |
| 1991年2月の答弁時点 | 日本銀行に戻った枚数は合計307万枚。押収された偽貨2万2千枚、日本銀行保有の偽貨8万6千枚。鑑定は完全には済んでいない |
1990年の数字は参議院大蔵委員会での日本銀行発券局長の答弁、1991年の数字は衆議院大蔵委員会での大蔵省理財局長の答弁です(国会会議録 1990年6月1日、国会会議録 1991年2月13日)。
事件が発覚したあと、多くの金貨が日本銀行に戻ってきていたことが数字から読み取れます。

なぜ10万円金貨が偽造の対象になったのか
どうして10万円金貨がねらわれたんでしょうか?
当時の10万円金貨は、金融機関の窓口で額面の10万円と引き換える方式でした。国会では、その仕組みが偽造と関係していたと読める答弁が残っています。
『金貨なのに、どうしてわざわざ偽造するの?』と不思議に思いますよね。
御在位60年記念の10万円金貨は、財務省の一覧に販売価格がなく、引換開始日だけが載っています。
1990年6月の参議院大蔵委員会では、政府委員が、プレミアム型にしていれば「金融機関の窓口に両替を求めてくるという形での偽造の発生」は防げたはずだ、と述べています(国会会議録 1990年6月1日)。
つまり、額面で引き換えられる仕組みだったことが、偽造が持ち込まれる入り口になってしまった、という説明です。
「プレミアム型」とは
プレミアム型は、額面より高い価格で販売される記念貨幣のことです。
財務省は東京2020以降の金貨について、素材に貴金属を使い特殊な技術で作るため、製造などの費用が額面を上回る「プレミアム型の記念貨幣」だと説明しています。
事件のあと、記念金貨の出し方はどう変わった?
財務省の記念貨幣一覧を見ると、変化がよく分かります。
| 金貨 | 年銘 | 額面 | 一覧に載っている入手方法・価格 |
|---|---|---|---|
| 天皇陛下御在位60年記念 | 昭和61年・62年 | 10万円 | 引換開始日のみ(販売価格の欄なし) |
| 天皇陛下御即位記念 | 平成2年 | 10万円 | 引換開始日のみ |
| 皇太子殿下御成婚記念 | 平成5年 | 5万円 | 引換開始日のみ |
| 長野オリンピック(第1次) | 平成9年 | 1万円 | 販売価格38,000円 |
| 天皇陛下御在位10年記念 | 平成11年 | 1万円 | 販売価格41,000円 |
| 東京2020(第一次) | 平成30年 | 1万円 | 販売価格120,000円(造幣局の通信販売) |
平成9年の長野オリンピックの金貨からは、一覧に販売価格が載るようになっています。それ以降の記念金貨は、額面を上回る価格での販売です。
一方で、事件が発覚したあとの平成2年の御即位記念、平成5年の御成婚記念は、一覧上は引換開始日だけが載っています。
発行当時の入手方法や価格は10万円金貨は元はいくらだった?でくわしく紹介しています。
御在位60年金貨を今持っている人が気をつけたいこと
『事件があったなら、自分の金貨も疑われるのでは』と心配になりますよね。
ただ、答弁で示された偽貨の数は、発行された1,100万枚の一部です。必要以上に怖がらず、確かめる手順を知っておけば大丈夫です。
- 年銘が昭和61年か昭和62年かを見る
- 重さ20.0g・直径30.0mmと大きく外れていないか見る
- 表面を削ったり、薬品で試したりしない
- 手に入れた経路をメモしておく
- 不安な点は査定の時に正直に伝える
家でできる確認の手順は、10万円金貨の偽物の見分け方でくわしく紹介しています。
金としての目安は額面を大きく上回ります
御在位60年記念の10万円金貨は、純金20gです。
田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格22,773円/g(税込)で計算すると、金としての目安は455,460円です。額面の100,000円との差は355,460円になります。
これは金地金の価格を使った記事執筆日時点の参考値で、記念金貨の買取価格そのものではありません。店の提示額は、店ごとの単価や評価で変わります。
御在位60年の金貨を売る時の計算は天皇在位60年記念金貨の買取価格でまとめています。
事件の話を聞いて不安になり、確かめないまま額面で手放してしまうことです。まずは査定で状態と金額を聞いてから決めても遅くありません。
査定料や鑑定料を無料と案内している買取店なら、売るかどうか決める前でも相談できます。
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記念金貨の査定額を確かめる
10万円金貨・5万円金貨・1万円金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
売る店の選び方まで含めた全体の流れは、10万円金貨の買取ガイドで紹介しています。

よくある相談|10万円金貨の偽造事件
Yahoo!知恵袋で見かける、偽造事件や両替についての相談に答えます。
「昭和60年ごろの10万円金貨は両替できないと銀行で言われた」
まず、御在位60年記念の10万円金貨の年銘は、昭和61年と昭和62年です。
財務省と日本銀行は、記念貨幣は今も通常の貨幣と同じように使え、金融機関や日本銀行の窓口で引き換えられると説明しています。
窓口ごとの扱いが違うこともあるので、断られた時は日本銀行の本店・支店に予約して相談する方法もあります。くわしくは10万円金貨の買取を断られた理由で紹介しています。
「偽造事件は、どういう経緯で発覚したの?」
公的な記録で確かめられるのは、1990年の初めに発覚したことと、その後の答弁で示された枚数までです。
発覚した具体的な経緯は、今回確認した会議録の範囲でははっきり書かれていません。はっきりしない話は、うのみにしないのが安心です。
「ネットで偽物っぽい10万円金貨を見かけた」
気になる出品を見かけても、自分で判断して広めたりせず、見送るのが無難です。
偽造が疑われる時の相談先として、財務省は偽造1万円銀貨幣について、近くの警察か日本銀行に知らせるよう案内しています。10万円金貨についても、まずは公的な窓口に相談してみてください。
よくある質問
10万円金貨の偽造事件はいつ発覚しましたか?
国会の答弁では、1990年の初めに発覚したと説明されています。2月1日以降に戻った金貨の枚数も答弁で示されています。
偽造されたのはどの金貨ですか?
昭和61年・62年の天皇陛下御在位60年記念の10万円金貨です。
御即位記念の10万円金貨も偽造されていますか?
御即位記念の金貨で偽造があったという公的な記述は、この記事では確認できていません。
事件のあとも10万円金貨は使えますか?
記念金貨は法定通貨です。財務省・日本銀行は、金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えられると説明しています。
まとめ
- 御在位60年記念の10万円金貨で、1990年の初めに偽造事件が発覚した
- 答弁では押収された偽貨2万2千枚、日本銀行保有の偽貨8万6千枚と説明された
- 額面で引き換える仕組みが偽造の入り口になったと読める答弁がある
- 平成9年の長野五輪の金貨からは、一覧に販売価格が載っている
- 今持っている人は、家での確認と査定で落ち着いて確かめる







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