当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
「10万円」と書いてある金貨だから、価値も10万円。そう思っている方は意外と多いですよね。
父の遺品に10万円金貨がありました。10万円って書いてあるけど、本当の価値はいくらなんでしょう?
10万円金貨には、お金としての価値と、金としての価値の2つがあるんです。今は金としての価値のほうが、額面よりずっと大きくなっていますよ。
結論から言うと、10万円金貨の現在の価値は、額面の10万円より金としての値打ちのほうが何倍も高い状態です。
ここでは、2つの物差しの違いと、発行当時の値段と今の比べ方、記念品としての付加価値の考え方をお話しします。
10万円金貨の価値は「額面」と「金」の2つの物差しで見ます
額面の価値は「銀行で10万円として引き換えられる」という保証です。金としての価値は「純金の重さ×その日の金価格」で、毎日変わります。売る時に比べるのはこの2つです。
10万円金貨には、性格のまったく違う2つの価値が重なっています。
どちらか片方だけを見ていると、損をしたり迷ったりしやすいんです。

- 金融機関の窓口で10万円と引き換えられる
- 金額は変わらない
- 法律で貨幣と定められている
- 純金の重さ×その日の金価格で決まる
- 毎日変わる
- 買取店で現金にする時の物差しになる
額面としての価値:今でもお金として使えます
記念金貨は、昔の記念品ではなく、今も有効な日本のお金です。
財務省のFAQには「記念貨幣は、『通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律』において、貨幣として定められているため、全て通常の貨幣と同じように使用することができます」と書かれています。
ただし、自動販売機などでは使えないことがあるので、使う時は銀行などの金融機関の窓口で通常のお金に引き換えてほしい、とも案内しています(財務省のFAQ)。
日本銀行も、記念貨幣は日本銀行や金融機関の窓口で引き換えられると説明しています(日本銀行「教えて!にちぎん」)。
つまり、どんなに金価格が下がっても、10万円金貨は10万円としての価値を持ち続けるわけです。
日本銀行で引き換える時の決まり
日本銀行は、記念貨のような「流通に不便なお金」も引き換えの対象にしています(日本銀行「損傷したお金の引換え窓口」)。
受け付けるのは本店とすべての支店で、時間は月曜から金曜の9:00〜15:00です(祝日と12月31日〜1月3日を除く)。
事前の予約をお願いしていて、予約がないと当日中に引き換えられない場合があるそうです。
郵送での引き換えは行っていないので、窓口に出向く形になります。くわしい手順は日本銀行で記念金貨を引き換える方法で紹介しています。
金としての価値:純金の重さで決まります
10万円金貨は2種類とも純金でできています。
昭和61年・62年の天皇陛下御在位60年記念は20.0g、平成2年の天皇陛下御即位記念は30.0gです。
買取店は、この金の重さを軸に値段を付けます。なぜ重さで見るのかは記念金貨が金の重さで買い取られる理由でくわしく紹介しています。
10万円金貨の現在の価値は額面の何倍?
金としての価値が高いのは分かりました。でも、実際どのくらい差があるんですか?
20gの御在位60年記念で、額面の約4.6倍です。30gの御即位記念なら約6.8倍になりますよ。
田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格は22,773円/g(税込)でした。
この数字に純金の重さを掛けて、額面と並べてみます。
| 金貨 | 額面 | 金としての目安 | 額面の何倍? |
|---|---|---|---|
| 天皇陛下御即位記念10万円金貨(30g) | 100,000円 | 683,190円 | 約6.8倍 |
| 天皇陛下御在位60年記念10万円金貨(20g) | 100,000円 | 455,460円 | 約4.6倍 |
| 皇太子殿下御成婚記念5万円金貨(18g) | 50,000円 | 409,914円 | 約8.2倍 |
| 御在位10年などの1万円金貨(20g) | 10,000円 | 455,460円 | 約45.5倍 |
| 長野五輪などの1万円金貨(15.6g) | 10,000円 | 約355,259円 | 約35.5倍 |
金地金の価格を使った記事執筆日時点の参考値で、記念金貨の買取価格そのものではありません。

額面が小さい金貨ほど差が大きくなります
表を見ると、1万円金貨や5万円金貨のほうが「何倍」の数字が大きいですよね。
額面は小さいのに、使われている金の量は10万円金貨と同じくらいあるからです。
5万円金貨は18gで、20gの10万円金貨と2gしか違いません。
『額面が小さいから大したことない』と思って後回しにしていた金貨こそ、確認してみる価値があります。
額面は「これより下がらない線」と考えられます
金の価格は上がる日もあれば下がる日もあります。
それでも、10万円金貨は窓口で10万円と引き換えられるので、お金としての価値が10万円を下回ることはありません。
『もし金価格が大きく下がったら、価値がなくなるのでは?』という心配は、この点で和らぎます。
今は金としての目安が額面を大きく上回っているので、額面の線を気にする場面はあまりない、というのが2026年10月20日時点の計算です。
天皇陛下の10万円金貨の相場は店でどう見られている?
金としての目安とは別に、買取店は金貨1枚ごとに参考価格を出しています。
2026年10月20日更新の公式の表では、御即位記念10万円金貨が買取大吉で892,800円、大黒屋で644,000円でした。
店ごとに単価や評価の基準が違うので、同じ金貨でも幅があります。
ただ、どちらの店の金額も額面の10万円を大きく上回っている、という点は共通しています。今日の相場の出し方は10万円金貨の買取相場の出し方で順を追って説明しています。
発行当時の値段と今の価値を比べると
親が「これは10万円で手に入れた」と言っていました。だとしたら、ずいぶん得をしたことになりますか?
10万円金貨は、銀行の窓口で額面と引き換える方式で出たものと考えられます。今の金としての目安と比べると、かなり大きな差になっていますね。
10万円金貨・5万円金貨の場合
財務省の記念貨幣一覧では、御在位60年記念・御即位記念の10万円金貨と、御成婚記念の5万円金貨には販売価格の欄がなく、引換開始日だけが載っています。
1990年の参議院大蔵委員会では、政府委員が「金融機関の窓口に両替を求めてくるという形」に触れています。
このことから、これらの金貨は金融機関の窓口で額面と引き換える方式だったと読めます。
1万円金貨は販売価格と比べられます
一方、長野五輪以降の1万円金貨は、額面より高い販売価格で売られました。
東京2020以降の金貨について、財務省の報道発表は「貨幣の製造等に要する費用が額面価格を上回る、プレミアム型の記念貨幣」と説明しています。
額面とは別に、素材や作りにかかる費用を含めた値段で売られた、ということですね。
財務省の記念貨幣一覧に載っている販売価格と、今の金としての目安を並べるとこうなります。
| 1万円金貨(純金の重さ) | 発行当時の販売価格 | 今の金としての目安 |
|---|---|---|
| 長野五輪 第1次(15.6g) | 38,000円 | 約355,259円 |
| 天皇陛下御在位10年記念(20g) | 41,000円 | 455,460円 |
| 天皇陛下御在位20年記念(20g) | 80,000円 | 455,460円 |
| 東京2020 第一次(15.6g) | 120,000円 | 約355,259円 |
| 天皇陛下御在位30年記念(20g) | 138,000円 | 455,460円 |
| 大阪・関西万博(15.6g) | 268,000円 | 約355,259円 |
今の金としての目安は、2026年10月20日17:00公表の22,773円/gで計算しています。
発行された時期によって、販売価格と今の目安の差がずいぶん違うのが分かりますよね。
例えば、親の遺品から御在位10年記念の1万円金貨が出てきた人の場合を考えてみます。
発行当時の販売価格は41,000円でしたが、純金20gなので今の金としての目安は455,460円です。
額面の1万円で引き換えてしまうと、金としての目安との差はとても大きくなります。
1万円金貨の種類ごとの計算は1万円金貨の買取価格にまとめています。
記念金貨の価値に、記念品としての上乗せはある?
記念金貨の値段は、まず金の重さで決まります。そのうえで、保存状態や付属品、発行枚数によって評価が上乗せされることがある、という順番で考えると分かりやすいです。
『記念金貨なんだから、コレクターが高く買ってくれるのでは?』と期待する方もいますよね。
ここは、買取店の公式サイトの書き方を見ると分かりやすいです。
バイセルは10万円金貨のページで「10万円金貨の価値は主に『金の重量』に依存する」と書きつつ、「単なる重量査定に留まらず、発行枚数や保存状態(ブリスターパックの有無)による希少価値をプラス」としています。
なんぼやは「相場×重量によって査定金額を導き出しています」と説明しています。
発行枚数で見ると、10万円金貨は多いほうです
10万円金貨は、記念金貨の中でも発行枚数がとても多い金貨です。
| 金貨 | 発行枚数 |
|---|---|
| 御在位60年記念10万円金貨(昭和61年・62年の合計) | 1,100万枚 |
| 御即位記念10万円金貨 | 200万枚 |
| 御成婚記念5万円金貨 | 200万枚 |
| 東日本大震災復興事業記念1万円金貨(第三次) | 1万枚 |
発行枚数は財務省・造幣局の記念貨幣一覧によります。
数が多い金貨は、記念品としての上乗せより、金としての価値が中心になりやすいと考えておくと現実的です。
プレミアがつきやすい金貨の見分け方は記念金貨にプレミアはつく?でくわしく紹介しています。
状態が悪いと価値がなくなる?
逆に、『傷があるから価値がないかも』と心配する方もいますよね。
おたからやは御即位記念金貨のページで「ケースの有無や状態にかかわらず、金そのものの価値を相場に基づいて査定いたします」と書いています。
買取大吉も「ケースや付属品が無くても査定に影響が出ない物もございます」と答えています。
上乗せは期待しすぎず、金としての価値を土台に考えておくと、提示額を見た時にがっかりしにくいですよ。
- ブリスターパックやケースに入ったままである
- 箱・説明書などの付属品がそろっている
- 表面に傷や擦れが少ない
- 磨いたり薬品で洗ったりしていない
よくある相談|10万円金貨の価値について
Yahoo!知恵袋に寄せられている相談から、価値についてよく見かける3つに答えます。
「10万円と書いてあるなら、銀行で10万円札と交換できる?」
はい、できます。財務省・日本銀行とも、記念貨幣は金融機関の窓口で通常のお金と引き換えられると説明しています。
ただ、今の金としての目安は額面を大きく上回っているので、引き換える前に買取の金額も聞いてみるのがおすすめです。
日本銀行の本店・支店でも引き換えられ、事前の予約をお願いしていると案内されています。
手数料について、日本銀行と財務省のページには書かれていませんでした。民間の金融機関で引き換える時は、窓口で先に聞いておくと安心です。
「10万円金貨には10万円分の金が入っていないって本当?」
そう聞いたことがある方もいるようですが、今の公表価格で計算すると状況は逆です。
20gの御在位60年記念でも、2026年10月20日17:00の公表価格で455,460円分の金が使われている計算になります。
ちなみに、額面の10万円を20gで割ると1gあたり5,000円です。
金の買取価格が1gあたり5,000円を超えていれば、20gの金貨には額面以上の金が使われている、と考えられます。30gの御即位記念なら、1gあたり約3,334円が分かれ目です。
2026年10月20日17:00の公表価格は22,773円/gなので、どちらも分かれ目を大きく超えています。金価格は動くので、売る時の数字で確かめてみてください。
「父が10万円で手に入れた金貨。今の価値はいくら?」
10万円で手に入れたのなら、御在位60年記念か御即位記念のどちらかだと考えられます。
見分ける時は、年銘と大きさを見てみてください。
| 見るところ | 御在位60年記念 | 御即位記念 |
|---|---|---|
| 年銘 | 昭和61年・昭和62年 | 平成2年 |
| 直径 | 30.0mm | 33.0mm |
| 純金の重さ | 20.0g | 30.0g |
種類が分かったら、20gなら455,460円、30gなら683,190円が今の金としての目安です(2026年10月20日17:00公表の価格で計算)。
価値が高いのは分かったけど、売ったほうがいいのか迷います。
迷うのは自然なことです。売るかどうかは、金額を聞いてから決めても遅くありません。まずは今の値段を知っておきましょう。
価値を知ったら、次はどう手放すかを決めます
10万円金貨を現金にする方法は、大きく分けて「銀行で額面と引き換える」と「買取店で金として売る」の2つです。
| 手放し方 | 受け取れる金額 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 銀行・日本銀行で引き換える | 額面の10万円 | 金額よりも手続きの分かりやすさを優先したい人 |
| 買取店で売る | 金としての評価額(店ごとに違う) | 今の価値に近い金額で現金にしたい人 |
どちらが得かは、その日の金価格と額面で比べると決めやすくなります。くわしくは銀行で換金と買取どちらが得?で比べています。
買取店で売る場合は、次の順番で進めると迷いません。
- 年銘と大きさで金貨の種類を確かめる
- その日の公表価格×純金の重さで金としての目安を出す
- ケースや説明書を探して一緒に用意する
- 2〜3店で同じ条件を伝えて査定額を聞く
- 目安と提示額を比べて、納得できたら売る
売らずに持っておく場合の価値の見方
もちろん、今すぐ手放す必要はありません。
持っておく場合も、額面の10万円は窓口で引き換えられる保証として残り続けます。
一方で、金としての価値は毎日の金価格に合わせて動きます。
『いつか売るかも』という方は、年に何回か公表価格を見て、手元の金貨の目安を計算しておくと安心です。持っておくか売るかの決め方は10万円金貨は売るべき?持っておくべき?でチェックリストにしています。
1万円金貨や5万円金貨も同じ考え方です。額面が小さい分、窓口で引き換えると金としての目安との差がさらに広がります。
『いきなり売るのは不安』という方は、査定だけ受けて金額を聞くところから始めてみてください。
PR|金・記念金貨の買取
記念金貨の査定額を確かめる
10万円金貨・5万円金貨・1万円金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
売る前の全体の流れは10万円金貨の買取ガイドでまとめて紹介しています。
よくある質問
10万円金貨の現在の価値はいくらですか?
金としての目安は、2026年10月20日17:00公表の田中貴金属工業の価格22,773円/gで計算すると、20gの御在位60年記念が455,460円、30gの御即位記念が683,190円です。額面の10万円より大きく上回っています。
記念金貨の価値は、これから上がりますか?
記念金貨の値段は主に金価格で動きますが、この記事では将来の予想はしていません。売る日の公表価格で計算し直して判断してみてください。
記念金貨の相場は、ケースがないと下がりますか?
付属品がそろっていると評価されやすいと書いている店はあります。一方で、ケースから出した金貨も金の価値をもとに買い取ると明記している店もあるので、ないからといって諦める必要はありません。
10万円記念金貨の値段は、店によってどれくらい違いますか?
2026年10月20日更新の公式の表では、御即位記念10万円金貨が買取大吉で892,800円、大黒屋で644,000円でした。店ごとに単価や評価の基準が違うので、2〜3店で聞いて比べてみてください。
天皇陛下の記念金貨は、どれも同じ価値ですか?
違います。10万円金貨でも御即位記念は30g、御在位60年記念は20gで、金としての目安に差があります。1万円金貨にも20gのものと15.6gのものがあります。
まとめ
- 10万円金貨には「額面の価値」と「金としての価値」の2つがある
- 額面の10万円は金融機関の窓口で引き換えられる保証で、金額は変わらない
- 2026年10月20日の公表価格では、金としての価値は額面の約4.6倍から約6.8倍
- 1万円金貨や5万円金貨は、額面との差がさらに大きい
- 記念品としての上乗せは、状態・付属品・発行枚数しだいで考える







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