10万円金貨を高く売るには?売る前の準備と店との話し方の順番

10万円金貨を高く売る前の準備のイメージ

当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

せっかく手放すなら、10万円金貨を少しでも高く売りたいですよね。『でも、何をすれば高くなるのか分からない』という方も多いはずです。

金貨を持っている人

10万円金貨を売るつもりです。少しでも高く売るには、何をしておけばいいですか?

案内役

特別なコツより、順番が大事なんです。金貨の種類と重さを確かめて、手元で目安を出し、2〜3店で1枚の金額を聞く。これだけで、安く手放す心配はぐっと減りますよ。

結論から言うと、10万円金貨を高く売るには「準備・比べる・当日・まとめ方」の順に進めるのがいちばん確かです。

この記事では、その4つを1つずつ、計算例と店で使える言い方つきでお話しします。

目次

10万円金貨を高く売るための4つの順番

先に結論

高く売れるかどうかは、店に行く前にほぼ決まります。自分で目安を持っているかどうかで、提示額を見た時の判断がまったく変わるからです。

全体の流れを先に見ておきましょう。

高く売るための流れ
  1. 準備:金貨の種類と重さを確かめ、公表価格で目安を出す
  2. 準備:ケース・箱・説明書をそろえ、金貨には手を加えない
  3. 比べる:2〜3店で1枚ずつの金額を聞き、目安と並べる
  4. 当日:その場で決めず、納得できたら売る
  5. まとめ方:枚数が多い時は、まとめるか分けるかを考える

『比べるのは面倒だな』と感じるかもしれません。ただ、同じ日でも店によって公表している参考価格に大きな開きがあるんです。この差は、後で具体的な数字でお見せしますね。

準備1:種類と重さを確かめ、手元で目安を出す

10万円金貨は2種類あります。まず、手元の金貨がどちらかを確かめましょう。

種類発行年純金の重さ直径
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨昭和61年・62年20.0g30.0mm
天皇陛下御即位記念10万円金貨平成2年30.0g33.0mm

重さは財務省の記念貨幣一覧に載っている数字です。同じ10万円金貨でも、重さが1.5倍違うんです。

どちらか分からない時の見分け方

ケースに年号が書いてあれば、昭和61年・62年なら御在位60年記念、平成2年なら御即位記念です。

年号が読めない時は、大きさで見分けられます。直径は御在位60年が30.0mm、御即位が33.0mmで、並べると御即位のほうがひと回り大きく見えます。

ケースから出してまで量る必要はありません。種類が分からないまま店に行っても、査定の時に確かめてもらえます。

見分けに迷ったら

自分で削ったり薬品を付けたりして確かめるのはやめておきましょう。種類の違いは御即位記念と御在位60年の違いで詳しく見ています。

その日の公表価格で目安を出す

田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格は、22,773円/g(税込)でした。これを重さに掛けると、金として見た目安が出ます。

  • 御在位60年記念(20g):22,773円×20g=455,460円
  • 御即位記念(30g):22,773円×30g=683,190円

どちらも記事執筆日時点の金地金の価格で見た参考値です。記念金貨の買取価格そのものではありません。

それでも、この数字を持って店に行けば、提示額が目安より上か下かがすぐ分かります。

今日の相場の調べ方は10万円金貨の買取相場の出し方で詳しくお話ししています。

準備2:付属品をそろえ、金貨には手を加えない

金貨を持っている人

古い金貨なので、少し磨いてきれいにしてから持って行ったほうが高くなりますか?

案内役

それは逆効果になりやすいんです。磨かず、ケースからも出さず、そのままの状態で見てもらいましょう。

金貨の状態は、査定に影響することがあります。各社の公式ページでも、付属品とそのままの状態を大事にするよう案内しています。

査定に持って行くもの
  • 金貨(ケースやブリスターパックに入ったまま)
  • 箱・説明書・保証書など、買った時の付属品
  • セットで入手した物なら、セットの台紙やケース一式
  • 本人確認書類

おたからやの公式ページには、ケースなど購入時の付属品がそろっているほど評価が高くなる傾向がある、と書かれています。大黒屋も、ブリスターパック入りやプルーフコインセットで付属品がすべてそろった状態を、高価買取のポイントに挙げています。

やってはいけない3つのこと
  • 布や薬品で金貨を磨く
  • ケースやブリスターパックを壊して取り出す
  • 箱や説明書を「いらない物」として捨てる

大黒屋の公式ページでは、埃を布で拭き取っただけでも擦りキズがつくほど繊細な加工がされていると説明しています。おたからやも、無理に磨いたり薬品で洗ったりすると表面を傷つける恐れがあるので、そのまま持って行くのがおすすめとしています。

ケースから出してしまった金貨は?

『もう出しちゃった…』という方も心配いりません。おたからやの公式FAQでは、保護ケースから取り出した御即位金貨でも買取可能で、金そのものの価値を相場に基づいて査定すると案内しています。

裸の金貨は、これ以上傷がつかないよう、やわらかい布にくるんで持って行きましょう。

セットで手に入れた金貨はセットのまま

プルーフ貨幣セットのように、台紙やケースに入った形で手元にある方もいますよね。セットの状態のまま見てもらうのがおすすめです。

例えば買取のまる福は、2026年10月20日の価格表で、御即位記念10万円金貨を単体654,900円、プルーフ金貨幣セットを655,900円と分けて載せています。御成婚記念5万円金貨も、単体392,900円、プルーフ金貨幣セット398,400円でした。

セットをばらして金貨だけにすると、この区分で見てもらえなくなることもあります。分けるかどうかの考え方は記念硬貨セットに入った金貨の買取でお話ししています。

比べ方:1枚ずつの金額を聞き、公表価格と並べる

ここが10万円金貨を高く売るためのいちばん大事なところです。実は、同じ日に公表された参考価格でも、店によってかなりの開きがあります。

2026年10月20日に各社の公式サイトで確認した、御即位記念10万円金貨(30g)1枚の価格を、金の重さで見た目安683,190円と並べてみました。

店(公表日)1枚の価格金の重さで見た目安に対して
買取大吉(2026年10月20日更新の買取参考価格)892,800円約131%
大黒屋(2026年10月20日更新の価格表)644,000円約94%
買取のまる福(2026年10月20日の当店買取価格)654,900円約96%
金貨買取本舗(2026年10月20日の一般用宅配買取価格)619,440円約91%

どれが正しいということではありません。店ごとに単価や評価の基準が違うので、同じ金貨でもこれだけ金額が変わるんです。

買取大吉は「参考価格で、買取金額を保証するものではない」と注記しています。金貨買取本舗の店頭買取価格は「619,440円以上」の表記です。実際の金額は、査定で状態を見てから決まります。

10万円金貨の店ごとの参考価格を金の重さで見た目安と比べる見方の図解

天皇在位60年記念金貨の買取価格も見ておきます

御在位60年記念(20g)の公表価格は、同じ日に次のとおりでした。

店御在位60年記念10万円金貨 1枚
買取大吉595,200円
大黒屋421,000円
買取のまる福436,600円
金貨買取本舗(一般用・宅配)406,530円

おたからやの公式ページには「昭和天皇御在位60年記念10万円金貨 参考買取価格 600,000円」とあります。ただし、これは2026年1月29日時点の過去最高買取実績で、現在の買取価格ではないと明記されています。

ネットで見かける「最高」「最も高い」といった金額は、いつの、どんな条件の数字なのかを確かめてから参考にしましょう。

「高価買取」「高額買取」の言葉より1枚の金額で比べる

広告や看板でよく見る「高価買取」「高額買取」は、店の姿勢を表す言葉です。実際にいくらになるかは、1枚の金額を聞かないと分かりません。

電話や店頭では、こう聞いてみてください。

「平成2年の御即位の10万円金貨を2枚持っています。今日の1枚あたりの金額を教えてもらえますか?」

1枚あたりで聞いておけば、店同士でも、手元の目安とも比べやすくなります。店ごとの差の考え方は店で買取価格がどれくらい違うかでも詳しくまとめています。

売り方で金額の表示が変わる店もあります

同じ店でも、店頭・宅配・出張で価格の出し方が分かれていることがあります。

金貨買取本舗の一般用の価格表は「宅配買取価格」と「店頭買取価格」の2列で、店頭は「以上」と書かれています。大黒屋の外国金貨の価格表にも、宅配買取限定の価格で店舗とは異なるという注記がありました。

聞く時は「この金額は店頭でも同じですか」と、売り方まで添えておくと行き違いを防げます。

手数料が引かれないかも確かめる

金額だけでなく、そこから引かれるものがないかも大事です。

店手数料についての公式の表記
買取大吉査定料・出張料・買取手数料・キャンセル料がすべて無料
なんぼや金貨で発生することが多い精錬手数料を一切もらっていない
大黒屋買取が成立しても手数料がかからない(金・貴金属の表記)
おたからや査定料・鑑定料は一切もらっていない

無料と書いてあっても、どこまでが無料かは店で違います。「受け取る金額から引かれるものはありますか」と一言聞いておきましょう。詳しくは10万円金貨の買取手数料でまとめています。

当日:その場で決めず、聞くことを決めておく

金貨を持っている人

店で金額を言われたら、その場で決めないといけない雰囲気になりそうで不安です。

案内役

その場で決めなくて大丈夫ですよ。「今日は金額を聞くだけです」と最初に伝えておくと、お互いに気が楽になります。

査定の当日は、聞くことを先に決めておくと落ち着いて話せます。

査定の当日に聞くこと
  1. 1枚ずつの金額はいくらか
  2. その金額は、金の重さと今日の単価のどちらを基準にしているか
  3. ケースや付属品は金額にどう影響したか
  4. 査定料・手数料・キャンセル料はかかるか
  5. 今日決めなかった場合、この金額はいつまで有効か

金額が手元の目安より低い時は、責めるのではなく理由を聞きましょう。

「今日の公表価格で計算すると683,190円くらいだと思っていたのですが、どのあたりで差が出ていますか?」

理由を聞けば、状態の評価なのか、店の単価の違いなのかが分かります。納得できなければ「今日は見送ります」と伝えて大丈夫です。

買取大吉の公式FAQでも、金額に納得できなければ持ち帰ってよいと案内しています。

提示された金額はメモに残しておく

2〜3店を回るなら、それぞれの店で聞いた金額を、その場でメモしておきましょう。日付と時刻、1枚ずつの金額、ケースの扱いまで書いておくと、後で比べる時に迷いません。

「査定の金額を紙に書いていただけますか」と頼めば、書いてくれる店もあります。

メモする項目書き方の例
日付と時刻10月20日 午後
金貨の種類と枚数御即位 30g 2枚
1枚ずつの金額1枚目・2枚目を分けて
引かれるもの手数料・送料の有無
金額の有効期限当日のみ、など

本人確認書類を忘れずに

古物営業法では、古物商が品物を買い受ける時に、売る人の住所・氏名・職業・年齢を確かめることになっています。10万円金貨を売る時も、運転免許証などの本人確認書類が必要です。

せっかく納得できる金額が出ても、書類がないとその日に売れません。出かける前にかばんに入っているか確かめておきましょう。詳しくは記念金貨の買取の本人確認でまとめています。

売る日を選びたい時は

金の価格は毎日変わります。前の日と比べて1gあたり数百円動くこともあり、2026年10月20日の公表価格も前日比で358円下がっていました。

ただ、この先の価格が上がるか下がるかは誰にも分かりません。売る日の考え方は10万円金貨を売るタイミングでお話ししています。

1枚の金額と理由をきちんと説明してくれる店が見つかったら、実物を見てもらいましょう。

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記念金貨の査定額を確かめる

10万円金貨・5万円金貨・1万円金貨は、ケースから出したものや傷があるものも査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

まとめ売りは得? 枚数が多い時の考え方

10万円金貨が何枚もある時、『まとめて出したほうが高くなるのでは?』と思いますよね。

公表されている例を見てみましょう。買取大吉の御即位記念金貨のページには、1枚892,800円、3枚おまとめ2,678,400円の参考価格が載っています。2,678,400円は892,800円のちょうど3倍です。

枚数公表されていた参考価格1枚あたり
1枚892,800円892,800円
3枚おまとめ2,678,400円892,800円

この例では、まとめても1枚あたりの金額は同じでした。まとめ売りで単価が上がるかは店ごとに違うので、「3枚まとめると1枚あたりは変わりますか」と聞いてみてください。

200万円を超える時に知っておきたいこと

金貨を売った代金が1回で200万円を超えると、買い取った事業者が税務署に支払調書を出す仕組みがあります(所得税法と同施行令)。

例えば御即位記念を3枚売る場合、金の重さで見た目安だけでも22,773円×30g×3枚=2,049,570円になります。

支払調書が出ること自体は売り手の手続きではありません。ただ、売って利益が出た時の税金は別に考える必要があります。

税金の基本

国税庁の説明では、金地金を売った所得は原則として譲渡所得で、その年の譲渡益から特別控除50万円を引けます。持っていた期間が5年を超える場合は、さらに2分の1にした額が課税の対象です。個別の判断は税務署か税理士に相談してください。

何枚をいつ売るかの考え方は10万円金貨を何枚もまとめて売るで詳しくお話ししています。

10万円金貨を何枚も売る時に1枚単価と200万円の基準を確かめる手順の図解

よくある相談:一番高く買ってくれるのはどこ?

知恵袋でも、10万円金貨を高く売りたいという相談はとても多く見かけます。代表的な3つに答えますね。

相談1「御在位60年の10万円金貨を高く買ってくれる店を教えて」

いちばん多いのがこの相談です。結論から言うと、どの店が高いかは日によっても状態によっても変わるので、決まった答えはありません。

先ほどの表のとおり、同じ日の公表価格でも店ごとに開きがあります。2〜3店で1枚ずつの金額を聞き、455,460円(20gの目安)と並べて比べるのがいちばん確かです。

相談2「田中貴金属と大手の買取店、安全で高く売れるのは?」

公表価格で知られる会社と、大手の買取チェーンで迷っているという相談です。

田中貴金属のRE:TANAKAは、「円表記のある法定通貨」を買取できないものに挙げています。10万円金貨を名指しした記述はありませんが、相場の物差しとして使い、売り先は別に探すのが現実的です。

安全かどうかは、会社の名前より、1枚の金額と理由をきちんと説明してくれるかで見てみてください。店選びの項目は10万円金貨の買取店の選び方にまとめています。

相談3「御成婚の5万円金貨と一緒に、高く売れる?」

10万円金貨と一緒に、皇太子殿下御成婚記念の5万円金貨(純金18g)も持っているという相談です。

5万円金貨も純金なので、考え方は同じです。2026年10月20日17:00の公表価格で、金の重さで見た目安は22,773円×18g=409,914円になります。額面の50,000円を大きく上回ります。

種類が混ざっている時は、店で1種類ずつ金額を分けて言ってもらいましょう。

よくある質問

10万円金貨を高く売るために、いちばん大事なことは何ですか?

売る前に、種類と重さから金としての目安を出しておくことです。目安があれば、提示額を見た時にその場で比べられます。

ケースがない10万円金貨は安くなりますか?

付属品がそろっているほど評価が高くなる傾向があると説明する店はあります。一方で、ケースから出した金貨でも金の価値を相場に基づいて査定すると案内している店もあります。

磨いたほうが高く売れますか?

おすすめしません。大黒屋は布で拭いただけでも擦りキズがつくほど繊細だと説明しています。そのままの状態で持って行きましょう。

何店くらい比べればいいですか?

2〜3店で十分です。同じ日に1枚ずつの金額を聞くと比べやすくなります。

高く売れる時期はいつですか?

金の価格がこの先上がるか下がるかは誰にも分かりません。お金が必要な時期や税金の年など、自分の事情で決めるのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 10万円金貨を高く売るには「準備・比べる・当日・まとめ方」の順に進める
  • 御在位60年は20g、御即位は30g。公表価格を掛けて目安を出す(2026年10月20日17:00公表の価格で20gは455,460円、30gは683,190円)
  • 磨かない・ケースを壊さない・付属品をそろえる
  • 同じ日でも店の公表価格には開きがあるので、1枚ずつの金額で2〜3店を比べる
  • まとめ売りで単価が上がるかは店しだい。1回200万円超で支払調書が出る仕組みもある

10万円金貨の買取の全体像は10万円金貨の買取ガイドにまとめています。

10万円金貨買取.jp

10万円金貨買取.jp 編集部

昭和天皇御在位60年・天皇陛下御即位の10万円金貨、皇太子殿下御成婚の5万円金貨、1万円金貨など、日本の記念金貨を納得して手放すために、金貨の見分け方・相場の計算・銀行と買取の違い・売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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